TOEICで600点台ぐらいになってくると伸び悩みませんか?
学生時代から会社に入ったばかりの頃の僕はまさにそんな感じでした。
そんな僕がこれまでと少し勉強法を変えたところ,わずか3ヵ月で830点までスコアを伸ばすことができました!
同じような悩みをお持ちの方のために,ポイントを書き記しておこうと思います。
僕のように,600点台をうろうろしていて伸び悩んでいる方にはたぶん再現性があります。
なおこれは旧形式の時の勉強法ですが,現在の新形式でも十分に効果を発揮するはずですよ。
この記事はこんな人向けです:
- TOEICで500-600点台の人
- 何回受けてもスコア変わらない…という人
- スコアアップのためにどんな勉強したらいいのか分からない人
TOEICはテクニックではなく実力です
【TOEIC勉強法】3ヵ月で600点台から800点を超えた僕の勉強法
TOEICで600点台の僕が800点をどのように超えたのか?
結論は以下です。
- リスニングセクション:模試のPart3とPart4を暗唱
- リーディングセクション:Part5とPart6の文法をひたすら勉強
この方法に行き着く前に何がダメだったのか分析したので,先にそれをお伝えしますね。
過去のTOEIC勉強方法の何がダメだったのか?
僕が600点台でうろついていたときに主に使っていたのは,アルクの2ヵ月で攻略730点です。
これを思考停止で何周もしていました。
内容自体は悪くないと今でも思います。
実際,各パートの時間配分などは冒頭の解説がかなりタメになりました。
弟にせがまれたので中古をあげましたが,再度自分用に買い直したほどです。
しかし上記の時間配分などは結局テクニックの知識です。
TOEICにおいて小手先のテクニックが通用するのは所詮600点台までです。
800点を超えるには地の英語力が必要です。
地力を鍛えるためにはこの本だけは不十分です。
つまり,「正しい教育ツールの活用」ができていなかったということになります。
さらに,勉強時間の使い方もよくなかったと思います。
毎日やるのは重要と認識して毎日取り組んでいましたが,仕事で帰ってくる時間がばらばらだったので,毎日の確保時間が日によってばらつきがありました。
ある日は30分だけ,ある日は1時間,のような感じです。
当時はそれなりに勉強しているつもりでしたが,今振り返ると全然足りず,がっつりと時間を割いて取り組んでいたわけではなかったと思います。
TOEICリスニングセクション:模試のPart3とPart4を暗唱
600点台をうろついていた僕が,何を変えたのか?
ネットやブログなどの情報をいろいろ調べて,まず参考書をいくつか追加購入しました。
最初に購入したのは公式問題集です。
やはりTOEICの実際の問題に近いフレーズに触れまくるのが一番上達が早いです。
何も考えずに公式問題集を購入するのをオススメします。
今であれば新形式対応がよいと思います。
ただ僕が使用したvol.3は基本的なフレーズが満載で,10年以上経った今見返しても色褪せないですね。
さて勉強方法ですが,いきなり2時間かけて問題を解くのはやめましょう。
では何をするか?
暗唱しましょう。
もう少し詳細に言うと,試験日当日までにPart3とPart4,可能なら全てのリスニングセクションのフレーズを何も見ずにすべて英語で言えるようになっている状態を目指します。
これを公式問題集1冊2回分の試験でできるようになると,マジでLセクションは300後半~400点台に到達します。
結局リスニングというのは,「正確に音を聴き取る→聴き取った音がどういう意味なのかが分かる」ということの繰り返しです。
聴き取った音の意味が分かる=そのフレーズを自分の口で発することができる,なので,リスニング力を鍛えたければひたすら暗唱することがよいのです。
この暗唱という作業は特にPart 3やPart 4などの長文理解に効果があります。
なんとなく音は聴き取れている気がするんだけど,正しい答えが選べていないという感覚の人には特に絶大だと思います。
時間がある人は,さらに公式問題集を追加購入して2冊4回分のインストール作業を行うとよいでしょう。
TOEICリーディングセクション:Part5とPart6の文法をひたすら勉強
さて,ではRセクションを伸ばすにはどうしたらよいのか?
これは人によって多少対策が変わります。
短文穴埋めセクションがニガテな人もいれば,長文になると良く分からないという人もいるでしょう。
僕がオススメするのは,とりあえず短文穴埋めセクションの正答率を上げるということです。
その方がすぐに結果に表れやすいからです。
僕が実践したのは,ひたすら「単語特急」「文法特急」を何周も解きまくったことです。
特急シリーズは何を買ってもハズレがないです。
これらを何周もすることで短文穴埋めの問題が楽勝になっていきます。
僕は5周ぐらいやったと思います。
選択と集中で,「これ!」と決めてひたすら没頭するのが良いと思いますね。
ついでに時間の捻出の仕方について述べておきます。
600点台の人が700点後半~800を目指すのであれば,2ヵ月間の上記の勉強で全然可能なレベルです。
ただ,これが重要ですが,毎日取り組んでください。
休みの日とかいう概念はありません。毎日です。
平日も最低1-2時間,仕事がない休日は3-4時間はやった方がよいです。
これができないのであれば諦めてください。
結局どんなにいい教材であっても,それを確実に自分の技術に落とし込めなければ当日にいい結果は出ないのです。
最初の1~2週間が勝負だと思います。
ある程度慣れてくるとそれは習慣になるので,むしろ何も勉強しない方が変な感じになります。
ですが,個人的には上で紹介した方法は結構続けやすい勉強法だと思います。
というのも,暗唱は勉強していて楽しいと感じやすいです。
なんか自分英語しゃべれているかも!という感覚になり,それがもうちょっと続けてみようという気持ちに繋がります。
僕だけかもしれませんが,とりあえずやってみてください。
これまでの僕のTOEICの実績
あとは蛇足ですが,参考までに僕の過去のスコアは下の通りです。
・2014/09/28:685 (L:340, R:345)
・2015/03/15:660 (L:360, R:300)
・2015/06/28:785 (L:380, R:405)
・2015/07/26:830 (L:420, R:410)
・2016/09/25:785 (L:400, R:385)
学生時代の成績はそれなりに悪くなかったものの,英語に苦手意識がありました。
大学時代オーストラリアに2週間ホームステイしたこともありますが,大した英語力強化にはつながらず,何度受けても700点には届きませんでした。
社会人になってからもそれなりに勉強していたものの,2015年3月までは何故点数が上がりませんでした。
何が悪いのかわからず,毎回受験が終わった後にため息をつきながら家に帰っていたものです。
それが,2015年4月頃から上の勉強方法を取り入れ,2ヵ月で785に到達。
面白くなり,さらにもう1ヵ月継続して取り組んで830まで伸ばすことができたというわけです。
目標は800点超えだったので,それ以上はもう同じ勉強を続けることはやめました。
2016年に新形式に切り替わってから一度だけ受けました。
その時は会社の補助金が出て無料で受けられたので実力試しのつもりでほぼノー勉で臨みました。
結果は785と,最高値よりも50点近く落としてしまいましたが,新形式・ノー勉で785はまぁまぁいい方ではないでしょうか。
僕自身は結構満足しています。
TOEICで800点以上獲った後に見える景色
上の勉強方法を約3ヵ月間続けて,660→830点までスコアを伸ばすことができました。
それを仕事でどのように活かせたのか少しお話しします。
自分の英語力に自信がつきました。
TOEICのスコアと英語力は必ずしもリンクしないです。
それでもスコアが伸びるのは自分が頑張った成果と言えるので,その点で人前に英語を話すことに前向きになれました。
僕の会社ではTOEICスコアを人事情報に登録するので,自信をもって登録できるようになりました。
上司も僕の頑張りを認めてくれました。
また,実際の仕事の場でも効果がありました。
特に暗唱の効果が絶大で,自分の言いたいことが何とか伝えられるようになりました。
というのも,TOEICはビジネスの場にふさわしい表現が頻出しています。
なのでそれをそのまま暗唱でインストールするとすぐに仕事で使えるようになるということです。
海外の担当者とのやりとりの中で「あ,今TOEICのPart3っぽい」と思ったこともありますね。
下手にスピーキング強化を謳った教材をやりこむよりも,TOEIC Lパートを暗唱でインストールしまくる方がコスパはよいような気がしました。
ある程度のレベルになってくると,そこから先はそれぞれの目的や方向性で英語力を伸ばしていくことになると思います。
さらにTOEICのスコアを伸ばしたい人,ビジネスで使える表現をもっと増やしたい人,英語でプレゼンできるようになりたい人など,目的は様々でしょうから,また別の目的に見合ったよい方法をググり,勉強を続けるとよいでしょう。
まとめと注意点:勉強法はアレンジせずに愚直がカギ
僕の経験を元にTOEICでスコアを伸ばす方法をまとめてみました。
高校までそれなりに真面目に文法を学んできた人ならきっと再現性があります。頑張ってください。
最後に注意点を1つだけ。
それは「自分なりにアレンジするときにはよく考えて」ということです。
世の中にはたくさんの英語勉強法があります。
一人ひとりに違った特徴があるので,上記は僕には最適な勉強法でしたが,あなたにも最適なのかどうかは分かりません。
そこで自分なりにアレンジされると思います。
例えば「公式問題集は持ってないけど,近いものなら既にあるからとりあえずこれで暗唱するか」など。
アレンジ自体は悪いことではないです。
アレンジできる方というのは,おそらく頭の回転が速い方です。
ただ,そのアレンジによってオリジナルの勉強法の良さが失われることがまれにあります。
先ほどの例で言うと,公式問題集で暗唱するから効果があるのに,それ以外の参考書で行った場合の効果は僕は保証できません。
逆説的に言うと,成果が出てない段階でアレンジを加えると,結果が悪かったときに原因が何だったのか分からなくなってしまいます。
もしあなたが成果が出なくてくすぶっているのであれば,ついつい自分流にアレンジしてしまっていませんか?
少しの間でよいので,成果が出るまでは盲目的に思考停止でオリジナルの方法を取り入れるとよいでしょう。
公式問題集を持っていないのであれば,買いましょうということです。それが一番の近道です。
英語学習は成果が出ると楽しいものですよ!
ぜひチャレンジしてみてください!
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