最近は確定拠出年金(iDeCo)やつみたてNISAといった国の制度による後押しもあって,インデックス型の投資信託(インデックスファンド)の人気が高まっています。
それ自体はすごくいいことだと思います。
一方で,インデックス投資に対して過度に期待していたり面白そう!と思っていたりしませんかね?
先に言いますがそれは幻想です。
実際にはインデックス投資は地味で退屈でつまらないものなんです。
3年以上インデックスファンドの運用を継続する僕が,経験を元にその理由をお話ししていきます!
この記事はこんな人向けです:
- これからインデックス投資を始めたい人
- 投資でお金が増えることに対してワクワクしている人
- インデックス投資を始めた後は何をやるのか知りたい人
- インデックス投資を始めると生活にどんな影響があるか知りたい人
インデックス投資のつまらなさは衝撃的だよ!
インデックス投資は地味?退屈?つまらない?【理由を解説】
インデックス投資はなんで退屈でつまらないのでしょうか?
僕が考える理由は3つです。
- 積み立て購入の設定をしたら運用はほったらかし
- 変動が小さい
- 分配金再投資に設定すると生活の変化の実感がない
積み立て購入の設定をしたら運用はほったらかし
インデックス投資の運用はほったらかしが基本です。
インデックスファンドは日経平均やTOPIXなどの平均化された市場水準と連動することを目指しています。
適度に分散されているので,これを月に1万円などの積立購入するような設定にしておくとそれだけで初心者でも大きな失敗はしない運用が可能です。
詳しくはこちらをご覧ください。
さて例えば実際に月3万円の積立購入の設定をしたとします。
その後は何をやるのでしょうか。
何もしないのです。
毎日基準価額や変動を見ることもしません。
しても意味がないからです。
換金してもたかが知れているし長期保有した方が手数料や税金の面で得なので,基本は長期保有です。
つまり何もせずにほったらかしなんです。
なので投資している側からするとつまんないのです。
投資家のイメージって株価のチャートを見て上がりそうだと思ったらたくさん買って,下がりそうだと思ったら売って,というイメージじゃないですかね。
全然違います。
手を動かす必要があるのは半年か1年に1回ぐらい少し保有の割合を見直してみるぐらいですかね。
例えば現金と投資信託を50%ずつで保有していたいのに,投資信託の運用成績がよくて40%と60%になったら,少し現金化して50%ずつに戻すとか。
これをリバランスと呼びますが,そのぐらいですね。
頻繁に行うものではありません。
変動が小さい
インデックスファンドの値動きは比較的変動が小さいのでつまらないです。
市場の平均と連動するので,数社の突発的な株価の上昇や下落は平均化されます。
結果的に,長期的であればあるほど緩やかな変動となる傾向になりますね。
しかも基準価額が決定するのは1日1回です。
ファンドを構成する株式や債券のその日の価格変動が反映されるため,夜にならなければその日の基準価額が決まることはありません。
朝と昼で変わらないので,チャートを時間帯ごとに追う必要がなくてある意味退屈です。
そして結局変動が小さいということはリターンも小さいことを意味します。
一時的に大きく変動することはあっても,結局年単位では数%の増加というイメージですね。
ただ昨今は世の中の移り変わりが激しかったり,世界情勢の不安定さから市場全体が大きく変動することが多いです。
インデックスファンドは個別株や暗号通貨(仮想通貨)に比べると相対的に変動は小さいですが,最近はそうでもなくなってきているので注意してください。
分配金再投資に設定すると生活の変化の実感がない
インデックス投資は生活の変化を感じにくいのでつまらないです。
投資信託を運用していると決算のタイミングで配当を得ることができますが,設定の仕方が2種類あります。
1つが投資家にその配当を分配金として支払う「分配型」,もう1つがその配当を再度同じファンドに投資する「再投資型」です。
前者は一定のタイミングでキャッシュを得ることができますが,複利の効果を活かせずに資産が増えにくいというデメリットがあります。
後者の再投資型は効率よく資産を大きくすることができますので,初心者のうちは再投資型を選択するのが賢明でしょう。
しかしながら,再投資型にもデメリットはあります。
生活の変化は全く感じられないということです。
例えば毎月1万円の不労収入があればそれで携帯代や水道代などの固定費をまかなったりすることができ,生活が楽になることを実感できます。
一方で再投資型のインデックスファンド(投資信託)は,額面上はプラスになっていることが分かるだけで普段の生活には何もインパクトがないのです。
将来のための資産形成なので当然といえば当然なのですが,せっかく投資しているのでできれば今の生活も良くなればいいのですけどね。
インデックス投資は地味で退屈でつまらなくてもやった方がよい理由
インデックスファンドへの投資はつまらないという話をしましたが,ではやめておくべきでしょうか。
結論はむしろ積極的にやるべきなのです。
インデックス投資がつまらない理由をもう一度並べてみます。
- 積み立て購入の設定をしたら運用はほったらかし
- 変動が小さい
- 分配金再投資に設定すると生活の変化の実感がない
これらは逆に考えると実はメリットなのです。
運用時にほったらかしにできるのは,その分自分のやりたいことに集中できるということを意味します。
これは実体験から言えることですが,資産運用は自分の大事な時間をたくさん消費しながら行うものではないです。
株価の推移がこれからどうなるかなんて誰にもわからないです。
予測できないことに時間と神経を使うよりは,自分の目の前の大事なことに時間を割いた方がよっぽど人生にはプラスになります。
そんな大事なことなんてないよ,という方は,例えばその時間で副業をやってみたらどうでしょうか。
その稼いだお金をまた投資に回せばもっと大きなリターンが得られる可能性が出てくるはずです。
2つ目の変動が小さいという点に関しては,その分毎日の株価の上がり下がりに動揺しなくて済むということです。
本業や副業に集中したいのに株価の変動が気になってしまっては集中できないですよね。
株価なんて気にしないレベルで運用した方が精神安定上もよいよということですね。
3つ目の分配金再投資については,単純に複利の効果を活かすのであれば絶対に設定した方がよいですね。
長期的に資産を形成したいのであればこちらの方が有利です。
また,分配金を無駄遣いすることがなくなるという効果もあります。
資産を増やす上で大切なのは無駄な出費を減らしていくことなのです。
例えば資産運用で1年間に10万円のプラスが得られたとしましょう。
しかしその裏で実は外食や飲み歩きで年間30万使っているのであれば,むしろこちらの消費を抑えた方がよっぽど楽に資産を増やすことになります。
「お金を持っていると使っちゃうんですよね」という方にはぜひおすすめしたいですね。
まとめ:投資していることなんて忘れて自分の人生に集中しましょう
インデックス投資は地味で退屈でつまらないですが,それはメリットなので俄然やるべきですよという話をしました。
投資で成功するコツは,投資していることを忘れちゃうことだと思います。
どうせチャートや基準価額を眺めていても意味がないし,実際に使うべきなのは収入が少なくなる定年退職後です。
なので,一旦積立投資を設定したら後はもう忘れて,脳のリソースを別の部分に使ってみてはいかがでしょうか。
僕もそんな感じです。
普段は忙しいので特に自分の資産額がどうなっているかなんてあまり気にしていません。
週に一回マネーフォワードというアプリでチェックするぐらいです。
そのぐらいの方が自分の人生に集中できていいですね。
お金に振り回される人生からはもう卒業しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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