最近(2020/11頃),僕は奥さんとともに楽天証券の口座を開設しました。
僕はこれまでSBI証券を3年ぐらい活用していますが今後も運用を継続するにはちょっと問題があります。
詳細はこちら。
ということで2021年からは楽天証券で積立投資を開始するつもりです。
ですが僕は既にSBI証券でNISA口座を開設しているため,楽天証券でつみたてNISAを活用するためにはNISA口座を移管しなければなりません。
最近ようやくその移管作業を完了しました。
楽天証券はポイント投資や還元など非常にお得なので,他にも同じようにNISA口座を移管したい方がいらっしゃるかと思います。
そこで実体験を元に,この記事でその方法・かかった日数・注意点をまとめて解説していきます!
この記事はこんな人向けです:
- SBI証券でNISA口座を開設してしまったが楽天証券のポイント投資に興味がある人
- 楽天証券にNISA口座を移したいが方法がよくわからない人
- NISA口座を移管するときのかかった日数の目安を知りたい人
- NISA口座を移管するときの注意点やデメリットを知りたい人
やってみるとカンタンですよ!
SBI証券から楽天証券にNISA口座を移管する方法と日数を解説します
SBI証券から楽天証券にNISA口座を移管する方法と僕が実際に行った月日は以下の通りです。
- SBI証券に電話で移管を申し出る 10月8日
- SBI証券に金融商品取引業者等変更届出書を提出する 10月10日
- 楽天証券でNISA口座の開設を申し込む 10月17日
- 楽天証券に書類を提出する 10月25日
- NISA口座の開設の連絡が来る 11月9日
かかった日数は大体1ヵ月ぐらいですね。
順番に解説していきます。
STEP1: SBI証券に電話で移管を申し出る
以下のQ&Aにあるように,SBI証券にNISA口座を移管したい旨を電話で連絡する必要があります。
Q. SBI証券に開設しているNISA口座を他社に移すことはできますか?
A. 成人NISA口座であれば、可能です。 当社から手続きに必要な書類をお送りいたします。
必要書類のご請求はカスタマーサービスセンターまでご連絡ください。(中略)
=お問合わせ先=
SBI証券HP よくあるご質問より
カスタマーサービスセンター 0120-104-214(トーシニイーヨ) 年末年始を除く平日8:00~17:00
携帯電話のお客さまは、ナビダイヤルをご利用ください。
0570-550-104(ゴーゴートーシ) 平日8:00~17:00(年末年始を除く)
一応やってみましたがスマホからはフリーダイヤルは繋がりませんでした。
スマホの方は素直にナビダイヤルにかけましょう。
僕は平日のお昼頃にかけたのですが結構かかりづらかったです。
測ったところ3分半ぐらいで繋がりました。
平日の昼休み時間は混むのかもしれませんね。
時間に余裕のある時にかけることをおすすめします。
他社の証券口座にNISAを移したいと伝えると,その場で本人確認が必要と言われました。
自分の証券口座番号,氏名,生年月日,住所を聞かれますので口頭で伝えましょう。
特に証券口座番号(3ケタ-7ケタのやつ)はすぐ回答できるようにしておいた方がよいです。
本人確認が終わると,この後に勘定廃止通知書を送ると言われて終了です。
僕の場合は,10月8日に電話をかけて10月16日にこの廃止通知書が届きました。
この廃止通知書が届くまでの間にSTEP2やSTEP3を済ませておくとスムーズですよ!
ご家族も一緒にNISA口座を移す場合も,一度の電話で対応してくれます。
同じタイミングで奥さんのNISA口座も移管したいと伝えたら,奥さんが近くにいてこの電話で本人確認できるなら可能と言われました。
すぐに奥さんを呼んで本人確認できたので,書類は一緒に送ってくれることになりました。
もしご家族もまとめて検討されているなら一緒に対応した方が電話を何度もかけなくてよいのでおすすめですよ!
STEP2: 金融商品取引業者等変更届出書を提出する
STEP1で電話をかけた2日後の10月10日に,金融商品取引業者等変更届出書なる書類が届きました。
要するに,NISA口座を移すなら電話だけではなくて書類でも届け出る必要があるということですね。
といっても住所や口座番号などの情報は既に印字されているのでラクチンです。
念のため,間違いがないかだけ確認しておきましょう。
提出年月日と氏名だけは空欄なので,そこをサクッと埋めて返信用封筒で送りましょう。
僕は10月11日にはポストに投函しました。
STEP3: 楽天証券でNISA口座の開設を申し込む
続いて楽天証券でNISA口座の開設を申し込みましょう。
まだ楽天証券で総合口座を開設していないなら先に済ませておくことが必要です。
こちらの記事も参考にしながら開設しておいてください。
以下が楽天証券でのNISA口座の申し込みの手順です。
まず楽天証券のマイページにログインし,ホーム中央辺りの「NISA口座の開設」をクリックします。
次にNISA・つみたてNISA口座申込画面で,「NISA口座を他社から変更する」を選択します。
NISAかつみたてNISAのいずれかの口座を選択して「申し込む」をクリックします。
これで申し込み完了です。カンタンですね!
この後はNISAスターターキットがお手元に届くことになります。
僕の場合は10月17日に申し込んで10月20日に届きました。
※ちなみにNISAとつみたてNISAの違いについてはこちらの記事で解説しています。
投資経験がない初心者の方で今から始めるならつみたてNISA一択ですが,一長一短です。
STEP4: 楽天証券に書類を提出する
STEP3が済むとNISAスターターキットが送られてきます。
NISA口座を他社から移す場合は以下の3種類の書類の提出が必要です。
- NISA口座開設届出書
- 勘定廃止通知書(SBI証券からもらった書類)
- マイナンバー通知届出書
既に楽天証券で口座を開設されているならマイナンバーは登録済みなので2種類でよいでしょう。
(1) NISA口座開設届出書はスターターキットに入っています。
ほとんどの情報は既に印字済みなので間違いがないことを確認してください。
「NISA口座の開設有無」の部分,「他の金融機関のNISA口座から変更する」に忘れずに✔をしておきましょう。
(2) 勘定廃止通知書はSTEP1を対応されていればSBI証券から送られてきているはずです。
この(1) 届出書と(2) 廃止通知書を同封の返信用封筒で送りましょう。
僕の場合,10月20日にスターターキットが届いて,25日にポストに投函しました。
その後,11月9日に楽天証券からNISA口座開設の連絡がメールで届きました。
全体で1ヵ月ほどかかっていますが,各STEPを最短でこなせばもっと短縮できると思います。
SBI証券から楽天証券にNISA口座を移管する上での注意点
SBI証券から楽天証券にNISA口座を移管する際に注意するべき点がいくつかあります。
実際に移管する前に確認しておくとよいでしょう。
今年既に投資していたら今年の枠は移管できない
つみたてNISAの投資上限は40万円分ですが,既に投資していたら今年の枠は移管できません。
例えば2020年1月に1万円分を既に投資信託を購入していたら,2020年のNISA枠はSBI証券で活用するしかありません。
素直にSBI証券で運用するとして来年からの切り替えを検討しましょう。
来年のNISA枠を移管する申し込みは10月以降に可能となる
2020年は既にSBI証券で投資している人が2021年以降のNISA枠を楽天証券に移管したい場合,その申し込みは2020年10月以降に可能となります。
これはシンプルにSBI証券が対応できる時期を指定しているためですね。
・本年のNISA非課税投資枠を既に利用している場合、本年は変更することはできません。この場合、翌年以降の非課税投資枠を他社に移すことは可能ですが、10月以降、当社での受付を開始した後からお手続き可能となります。
SBI証券HP よくあるご質問より
これは,仮に2020年のNISA枠を1円も使っていなかったとしても10月以降は2021年分の受付しか行っていないことを意味します。
もし今年のNISA枠をまだ使っていない方は,9/30までは今年分の移管が可能ですが,10月以降は移管できないのでご注意ください。
NISA口座を他社に移管するとロールオーバーできない
SBI証券から楽天証券にNISA口座を移管するとロールオーバーできなくなります。
ロールオーバーというのは,NISAなら5年間の非課税期間を終えた際に再度次の年のNISA枠を活用することで再度5年間非課税期間を延長できる仕組みです。
これは5年後の非課税期間を終えたタイミングで持っている商品がマイナスになっている時に威力を発揮します。
例えば100万円分購入していた商品が5年後に80万円になっていたとしましょう。
NISAの5年が経過してしまったので,特定口座などの課税口座に移すとします。
この時,取得単価が一度リセットされるので80万円になります。
その後にこれがまた100万円まで上昇したとすると,NISAの頃から考えるとプラマイゼロですね。
ですが課税口座に移してからは20万円のプラスなので,この利益20万円に対して約20%程度の課税となります。
結果として課税分損することになるのです。
投資の世界はいつ暴落が起こるか分かりませんので,移管する前によく考えましょう。
SBI証券のNISA口座で購入した資産は移管できない
SBI証券のNISA口座で購入した資産は楽天証券のNISA口座に移管することはできません。
そのままホールドするか売却するかという選択となります。
つみたてNISAであれば20年間は非課税なのでそのままホールドしていてもよいかもしれません。
まともな商品であれば運用期間は長い方がプラスになりやすいです。
一方NISAの場合は判断が難しいですね。
ロールオーバーができないので非課税期間が切れた時に課税口座に移すか,売却するかは一度考えるとよいでしょう。
まとめ:SBIから楽天証券へのNISA移管は簡単だけどよく考えて
SBI証券から楽天証券にNISA口座を移管する手順や注意点をまとめました。
楽天証券は楽天ポイントが貯まるなど非常にサービスが良くておすすめです。
移管自体は僕も実体験から非常にカンタンだと思います。
ですがロールオーバーができないことなど,事前に考えるべきことも相応にあるということは忘れないようにしてください。
この記事が参考になったのなら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
※楽天証券で投資するなら楽天経済圏に入門するといいですよ!よければこちらの記事もどうぞ。
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